工法紹介
トーコンプラス工法
(老朽化吹付モルタル補修工)
1.概要
従来、老朽化した吹付モルタル面の対策は、既設吹付をはつり取り、背面地山の風化部を除去したのちに再度吹付を行う手法がとられていましたが、はつり作業や風化した地山の整形作業には危険が伴うほか、交通規制や大量の産業廃棄物が発生するなどの問題がありました。
当工法は、既設モルタル吹付面をはつり取ることなく、補強鉄筋工、繊維補強モルタル吹付工、空洞充填注入工などの技術を組み合わせて既設法面を補修・補強することができるリニューアル工法です。
2.特長
①老朽化モルタル・コンクリートのはつり作業が不要
産業廃棄物を発生させない、環境に配慮したリニューアル技術です。
道路法面などでは通行規制が最小限で済み、通行車両などの第3者災害が防げます。
②地山と新旧モルタル・コンクリートを一体化
新開発のフレームワッシャーとファスナーボルトを用いて新旧吹付面を一体化し、より安定した法面にリニューアルします。
③地山の状態に応じた豊富なバリエーション
背面地山の風化深さに応じてSタイプ、Lタイプ、Rタイプを選定し、背面空洞がある場合は充填注入(Gタイプ)を行います。
④2種類の短繊維を配合した高品質モルタル吹付工
ポリプロピレンとポリエステル短繊維の相乗効果によって、曲げ強度、曲げタフネスおよび耐久性が大幅に向上します。
⑤施工後のひび割れの発生を抑制
フレームワッシャーと高品質モルタル吹付工の相乗効果によってクラックの発生を抑制します。
3.各種タイプの選定フロー
背面地山の風化深さと空洞の有無により以下のタイプが選定できます。
施工タイプ選定フロー
4.施工手順(SG,LGタイプの場合)
- 1
- 高水圧洗浄工
- 2
- ※ラス張工事
- 3
- 補強鉄筋打設工
- 4
- フレームワッシャー設置工
- 5
- ファスナーボルト打設工
- 6
- 水抜き孔設置工
- 7
- 注入孔設置工
- 8
- 繊維補強モルタル吹付工
- 9
- 空洞充填注入工
- 10
- 完了
※法面勾配が1:0.3より急な場合には、工程「2」のラス張工を併用する。
- 1
- 高水圧洗浄工
- 3
- 補強鉄筋打設工
- 4
- フレームワッシャー設置工
- 5
- ファスナーボルト打設工
- 6
- 水抜き孔設置工
- 7
- 注入孔設置工
- 8
- 繊維補強モルタル吹付工
- 9
- 空洞充填注入工
- 10
- コア採取による充填確認例
5.施工事例
鉄道沿線事例
〈 既設老朽化モルタル面(施工前) 〉
〈 既設老朽化モルタル面(法面清掃後) 〉
〈 トーコンプラス工法(施工後)〉
道路沿い事例
〈 老朽化モルタル面(施工前)〉
〈 老朽化モルタル面(法面清掃後)〉
〈 トーコンプラス工法(施工後)〉
6.カタログダウンロード
詳しいカタログはこちらから
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